Androidエンジニア採用問題

Kenji Abe
Sep 3, 2021

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最近よくAndroidエンジニアが足りない、採用難しいって話をよく聞くので、ぼくが感じてることを書きたいと思います。

すべての状況を理解してるわけでもなく、ぼく自身が感じてることなので、そこはご了承ください。また、Androidエンジニアを特別に優遇しろというわけではないので誤解しないようにしてもらえると。

ぼくが言いたいことは、すべてこのツイートにまとめられています。

Androidエンジニアは本当に少ないのか?

ぼくはAndroidエンジニアは少ないとは思っていないです。ただメインでAndroidエンジニアをやっている人は少ないとは思います。

ぼくは昔はAndroidのコードを書いていたという人を何人か知っていますし、iOSがメインだけどAndroidもやってるっていう人も知っています。

なので、Android開発の経験者としてみると、そこそこの人数がいると考えています。

何かしらの理由がありメインではやらない、やりたくないっていう人もいるかもしれません。

Androidエンジニアのツラミ

採用うんぬんの前にAndroidエンジニアとして感じる普段のツライ点をあげます。

Androidのデザイン

昔から言われてることですが、デザインの問題があります。いつもデザイナーさんから渡されるデザインがiOSしかないことが普通になっています。

工数などの問題があり、改善することが難しい状況です。

ただ、会社によってはしっかり対応してるところも知っています。

iOSのデザインしかないことは、Androidエンジニアからするとやはり悲しい気持ちになります。(ぼくは慣れきってしまって感情は無になってしまいましたが…)

逆にMaterial Designを理解してくれてるデザイナーさんがいるというだけでかなりテンションがあがると思います。

リソース、スケジュール問題

Android開発をメインでやっている人は少ないため、どうしてもリソース不足になります。

ただ、それでもなぜかiOSのリリースとスケジュールを合わせなきゃいけなかったりすることもあり、だいぶ頑張らなければならない状況に陥ります。

時間がないため新しい技術にチャレンジする時間がない人もいるかと思います。

なんとかやってしまう人もいれば、挫折してしまう人もいるでしょう。頑張ったとしても報酬があがらないこともあります。

この状況で続ける人がいるのかどうか…

誰も使ってない

日本におけるAndroid/iOSのシェアはだいぶ偏りがあります。

こちらの政府の資料 [ PDF ] によると、iOSが約66%でAndroidが約34%です。

そういった流れから同じプロジェクトのなかでAndroidを使ってる人がいなく、プロジェクト内の会話が常にiOSだったりないでしょうか?

こういった状況でモチベーションを維持することはできますか?

Androidエンジニアの楽しさ

ツライとこばかりあげてもアレなので、個人的に楽しいところも。

開発環境

Android開発はiOS開発とは異なり、Windows/Mac/Linuxで開発環境を作ることができます。

また、Android Studioという優秀なIDEのおかげでストレスなくコードを書くことができます。

新しい技術

Googleが常に色々と新しいライブラリなどを出してくれるおかげで、ぼくは飽きずにAndroid開発を続けられています。

言語もJavaからKotlinが主流になりました。Kotlinも書いてて非常に楽しい言語です。(Javaも好きですよ)

今はJetpack Composeなどのまったく別のUIツールがリリースされるなどして、本当にワクワクするものばかりです。

ただ、これはデメリットも大きく、初学者がつまりやすいという問題があります。これはなんとかしていきたいなぁと常々思っています。

コミュニティ

ぼくはAndroidエンジニアのコミュニティが本当に好きで、みんな良い人ばかりです。

日本では @mhidaka さんが中心になって色々やってくれていて、いつも感謝しています。

初学者もウェルカムな空気なので、ぜひ色んな人とか関わってもらえると良いかなと思います。

他にももっとあると思います。みんな楽しいところを共有していきましょう!

大事なこと

だらだらと書きましたが、採用の前に、自社のAndroidエンジニアと向き合うことが大事だとぼくは思います。

本当にAndroidエンジニアにとって良い環境だと自信を持って言えますか?

もし良い環境であれば、自信を持ってどういう環境かをアピールすると良いと思います。

ただ来てくれっていう言うだけでは誰も来てくれないでしょう。

最後に

ぼくはAndroidエンジニアの方の相談にのることが時々あります。そこでツラミを多く聞くことがあります。ツライと言いながらも、Android開発が好きで続けてる人も多くいます。

Android開発が好きなAndroidエンジニアがもっと活躍できるような世界になることを願いつつ、ぼくも微力ですが協力していきたいと思います。

また、これからAndroid開発を始める人も何かぼくにできることがあれば協力していきたいと思っています。

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Kenji Abe
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Written by Kenji Abe

Programmer / Gamer / Google Developers Expert for Android, Kotlin / @STAR_ZERO

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