去年に引き続き、2020年1月におけるAndroid開発状況を個人的な観点からまとめたいと思います。
Kotlin
今とはなってはKotlin Firstと言われていて、Androidのドキュメントやサンプルも基本はKotlinベースになってきます。
Javaのサンプルはベストエフォートのため、Javaのコードが無いものも出てきています。
KTXについてはようやくドキュメントができたので、使えるところはどんどん使っていくと良いと思います。Coroutinesもサポートしてくれています。
Jetpack
今となってはJetpackなしで開発するのは難しいと思うくらい基本となるものになっています。
しかし、更新が頻繁にあるためキャッチアップしていくのが難しいようにも感じます。今はリリースノートがしっかり作られてるので、見る癖をつけておくと今後良いのかなと思います。
以下、個人的に気になるものを上げておきます。
Fragment
Fragmentはだいぶ変わってきている感じがします。FragmentFactoryやFragmentContainerViewなど新たに追加されてるものもありますし、Fragment自体にも今後変更が入っていくと思います。
Android Dev Summit 2019の動画を見ると良いと思います。
Security
暗号化を助けてくれるライブラリですね。SharedPreferencesにも対応していて期待ができるものになります。
現状ではminSdkVersionが23ですが、21まで対応してくれそうです。
Paging
2019年中にはリリースはされなかったのですが、Paging3.0はKotlinで実装し直されています。
全然コード読んでないですが、Coroutinesを使ってるようですし、どんな風に変わるか楽しみなものでもあります。
Android Code Search
公式のAndroid PlatformとJetpackのコード検索ができるページができました。今まではAOSPのコードを直接探したり、cloneしてきて検索してたのですが、これはだいぶ便利です。
単純にコードを表示するだけではなく、左側にはファイルエクスプローラとアウトラインがあり、下のほうには変更履歴があり簡単に切り替えられて、非常に便利なものになっています。
DI
Androidの公式ドキュメントにDIについてのページができました。
GoogleとしてはやはりDaggerを推していますね。Codelabもあります。
学習コストが高いのですが、DaggerについてはAndroid開発において必須なものになってきそうです。
Coroutines
Flowも出てきて更に便利になってきてます。Jetpackもどんどんサポートしてくれるので、使えるときは積極的に使っていくと良いと思います。
Androidのドキュメントもできています。
Kotlin multiplatform project
KotlinConf 2019ではMPPに関するセッションも結構あり、じわじわと流行ってる感じがします。どこかで軽く触っておいたほうが良いかなぁって個人的には考えています。
Jetpack Compose
Google I/O 2019で発表された新しいUIツールです。今のところpre-alphaなのでまだまだ本番に導入はできないのですが、注目です。2020年にベータ予定ということですが、どうなりますかね。
一応、試すことはできますし、Codelabもあるので、一度触っておくと良いかなと思います。
Android Studio
順当に進化しています。
個人的にはAndroid Studio 4.0にある3D Viewはだいぶ便利な感じがしています。また、D8/R8のDesugaringが進化してJava8の機能がminSdkVersionに関わらず使えるようになります。
minSdkVersion
23の時代になりそうですかね?なってほしいです。
(このアカウント、謎ですね…)
まとめ
ここ数年のAndroid開発状況はだいぶ早いサイクルで変更がありますが、古いものがすべて使えなくなってるわけではないので、慌てず見極める必要があります。
公式ドキュメントは充実してきましたし、そのあたりもしっかり見つつ、やっていくと良いのではないでしょうか。